最新の記事
カテゴリ
以前の記事
2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 フォロー中のブログ
その他のジャンル
記事ランキング
画像一覧
|
無事演奏会終了しました~♪ さすがに昨日は疲れが出てブログアップできずでした。 サントリーホール25周年の記念企画の一環で、ウィーン楽友協会資料館館長のオットー・ビーバ氏と、樋口先生が、ウィーンの音楽を紹介するのにふさわしく、また日本でこれまで演奏する機会の少ない(初演もありました)隠れた名曲を選びました。 プログラムはウィーンで活躍した偉大な作曲家の作品を年代順に、ビーバ氏の解りやすくかつアカデミックな解説とともに演奏していきます。フランツ・リストがサリエーリに学んでいた、などいままでバラバラにしか理解していなかったそれぞれの作曲家が、実はいろいろな形でつながっていることを知り、西洋音楽の深さを再認識しました。 サントリーホールでこのような偉大な作曲家の名曲を世界「超」一流の方々演奏家の方々と演奏するだけでも緊張するのですが、かえるはなんとソロパートを歌うことになり、素晴らしい機会を与えられて感謝すると同時にプレッシャーと戦う毎日でした。 大学を出てから20年近く音楽から遠ざかっていたのは以前のブログにも書きましたが、合唱で歌うのは楽しく、発声もそれなりに自己流で乗り切って来ましたが、いざソロで歌うとなると、あちこちに「ボロ」が出てくるのが自覚できました。今回の曲は短く、また交唱といってソロと合唱が交互に掛け合いをするスタイルなので、それほど難しいわけではないのですが、なにしろアカペラで始まりはソロなのです。中途半端に歌うわけにはいきません。 多分合唱再開してから一番練習しました。また友人の声楽家・生出さんにアドバイスを頂いたり、バッハアカデミーのボイストレーナー・光野先生に特別にレッスンをして頂いたお陰で、今の自分としては最良の発声が分かって来ました。ただコンスタントにその状態をキープし、コントロールすることの難しさも同時にわかりました。それをずっとしている声楽家の皆さんはすごい、とあらためて思いました。 また、発声だけでなく、歌い方も苦労しました。サントリーホールや明学チャペルなど響きのいい所で歌うと、恥ずかしい話、自分の声に「酔って」しまい、宗教曲雰囲気から離れてしまうのです。またテンポもどんどん遅くなってしまい、合唱のテンポと合わなくなります。途中から意図的に機械的に歌ってみると、テンポ感は良くなるのですが、音楽的な深みに欠けます。 すっかり迷ったまま本番の朝となりました。早起きしてのだめのLesson 3のビデオを見て、イメージトレーニング。でも迷いは消えぬまま、会場入り・ゲネプロへ。ゲネプロでもやはり出だしのテンポがうまくい来ませんでした。ただ声はちゃんと出ていたのでその心配はなくなりましたが。 ソロの含まれるブルックナー:交唱(アンティフォナ)「愛する者よ、あなたはすべてに美しい」はコンサートの後半です。後半の舞台に上がる前の袖で、もったいなくも樋口先生に「トイ、トイ、トイ」(演奏がうまくいくおまじない)をしていただくと、不思議に不安感は消え、すっきりとした気分に。 一つ前のブラームスのアヴェ・マリア(女声合唱)が終わり、ソロの立ち位置に移動します。ライトのお陰で客席が見えないのも音楽へ集中できて助かりました。 心配した歌いだしも、早すぎず・遅すぎずで今までで一番納得行くテンポ、合唱との掛け合いもカトリックミサの交唱のようにうまくいきました。そしてフォルテの部分では世界的なオルガニストのペーター・プラニアフスキー氏と一緒に演奏しているんだ、と感激してしまいました。 音大2年の時にサントリーホールが落成し、そのコケラ落とし公演の一貫でサントリーホールに合唱で出演して以来、サントリーホールは常に憧れの、そして目標でした。いつかはサントリーホールで歌う!という目標も音楽の道に進むことを諦めてからは徐々に忘れていきました。それがこんな形で実現し、しかも(すくなくとも自分は)納得する演奏が出来たなんて、なんと幸せなのだろうと感じています。このような機会をあたえてくれた樋口先生、バッハアカデミー合唱団、そして支えてくれた先生方、友人、家族、そしてユタロウにあらためて感謝したいと思います。 ありがとうございました。
by kaeru-a
| 2011-10-10 16:59
| バッハ
|
ファン申請 |
||