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久々のワインネタです。 8月3日に菓子工房アンシャンテさんのワインセミナーでお話させていただきました。雰囲気や様子はユタロウ日記に詳しく出ておりますのでそちらをご覧ください。 僕は講師としての視点で書きます。 今回のセミナーを計画しているときは、あまりの猛暑真っ只中のセミナーなので、夏に冷やしてがぶ飲み!ワインをやろうかな、と思ったのですがアンシャンテのシェフをはじめ、かなりセミナーへの期待が大きいということを聞きましたので、オーソドックスに、しかもスペシャルなワインで構成することにしました。 まずはシャンパンでスタート。おなじみのメトロオリジナルシャンパン、アンリ・ド・ヴェルレーヌ ブリュットです。OTOWAレストラン様でもグラスでお楽しみいただけるシャンパンです。すっきりとした酸味とグレープフルーツを思わせるかすかな苦味が暑い夏の身体をリフレッシュします。 続いてロゼは南アフリカ、ザクセンブルグ ギニアフォウル・ロゼです。辛口で、かすかにタンニンも感じます。軽い白ワインではちょっと物足りないようなときには、辛口ロゼはおすすめです。価格もしっかりとした白ワインよりは高くありませんし。香りはイチゴを思わせるフルーティーさで、楽しい気持ちになります。フランスではロゼワインは『夏のワイン』と呼ばれており、まさにこの時期にはピッタリです。 3番目には白ワインです。ロゼの後ですのでしっかりと樽の香りのあるフルボディタイプをチョイスしました。南フランスのシャトーカピオン ル・コロンビエです。オーク樽で発酵、熟成されているのでバニラを思わせる、木の香りが楽しめます。参加いただいた方には、赤ワインのようだ、とのご意見を頂きました。確かに目隠しをして飲んだら赤と間違えてしまうと思います。またヴィオニエというちょっとスパイシーな味わいのぶどうも使っていますので、後味にアクセントがあります。 そして赤ワインですが、スペシャルなワインとしてシャトーマルゴーを用意していったのですが、アンシャンテのシェフから秘蔵のワインを出していただきました。なんと1966年ビンテージのシャトーリオンです。40年以上経っているのもすごいですが、シャトーリオンは1964年に発売された当時の新製品です。シェフのお父様がお求めになって、ずっと実家にあったそうですが、40年以上も前に新発売のワインを購入なさるなんてハイカラな方だったのですね、と思いました。 ちなみに価格は1200円とあってまたびっくり!現在のシャトーリオンとあまり変わらない価格の上、当時の1200円といえば相当な金額のはず。大事にされてきたワインを開けることができて光栄です。シェフは保管状況を気になさっていたのですが、ワインというものはもちろんワインセラーで保管してあげるのがベストではあります。しかし意外と「ほっておいた」ワインが美味だった経験が過去にありましたので、まずは開けてみないと。さすがにコルクは下半分がグズグズで折れてしまいました。コルクやくずをワインに落とさないように慎重に下半分を抜き、テイスティングしてみると、見事に熟成したワインでした。偉大なボルドーのようなボディはありませんが、トリュフ系の熟成香(参加いただいた方から紹興酒みたいと)が広がり、熟成されたキアンティのような素晴らしい味わいでした。 そして本題のマルゴーですが、ビンテージは1992年。いわゆるオフビンテージのため、もうへたってるのではないかと危惧をしつつ、デカンタージュしてみると意外なまでに若い香りが。味もタンニンは柔らかくなっているものの、まだまだ果実味がしっかりしていて、もう少し熟成させても良かったかもしれません。でも柔らかな味わいと豊かな風味はさすが『ボルドーの貴婦人』と呼ばれるにふさわしいエレガントな味わいでした。 そしてチーズとデザートにあわせてシャトー・ディケム1997年のハーフ。箱買いしたのをこれまで温存してきましたが、10年以上経ったのでそろそろかな、と思ったので出してみました。はちみつや柑橘に加えて桃の香りが出始めていましたがまだまだ若いですね。次にあけるのは最低でも5年後、いや10年くらい待ったほうがいいかもしれません。でもブルーラカイユとシェフ特製のチーズブリュレとはばっちりの味わいでした。 と書き始めると長くなってしまいました。 今回こだわったのは提供温度。特に白とロゼはやや高めの温度で出しました。なれないとぬるく感じてしまうかもしれませんが、香りを充分に出すためには10度以上でないとと思ったので。 それからワイングラスも初めて脚の無いタイプを買ってみました。テーブルの上で倒す心配が無いですし、洗ったり収納したりもすごく便利なので、家使いにはおすすめです。
by kaeru-a
| 2010-08-08 13:37
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